愛犬を車酔いから守るためにできること
愛犬と一緒に車で旅行を楽しみたいなら、ワンちゃんが車酔いしないということが大前提になります。
まだ車に乗せたことがないならまず停車している車にしばらく乗せて慣れさせることが大事です。車の中は楽しいところと思わせるために、まずは大好きなおもちゃで遊ばせましょう。
また車には特有のにおいがあったりするので（芳香剤やオイルなどですね）、それらはワンちゃんにとっては刺激臭になりえます。できれば消臭してから乗車させ、落ち着いているようなら車を少し走らせて様子を見ます。
それから徐々に車に乗る時間を長くしていき、慣れさせてあげましょう。乗車の３時間ほど前に食事は済ませておいたほうがいいです。
景色が見えたほうが酔いにくいのでワンちゃんから窓の外が見えるようにしましょう。
急発進や急停車などの乱暴な運転を避けるのも大事です。揺れると酔いやすいので、できれば犬用シートベルトなどで固定しておいたほうが安全ですし、走行中に運転手に飛びつく危険も回避できます。
下の写真ように座席に固定した箱の中にワンちゃんを入れてつないでおくことのできるものもあります。
よだれをたらしたり心細そうに泣いたりするのは酔ったということなのですぐ車を止めて車外に出してあげましょう。
何度も車酔いするなら獣医さんに酔い止めを処方してもらうのもいいでしょう。
愛犬と時間を気にせず自由に旅行を楽しみたい人へ
泊まりの旅行で愛犬を連れていく人もいますよね。ペットホテルに預けるのに抵抗があったり、預かってくれる知人が近くにいなかったり、まして家に数日留守番させるのはかわいそうだったり。
ペットも一緒に泊まれる宿は全国にありますが、小型犬のみというところも結構あり、制限があります。
しかし、人間は宿に泊まってワンちゃんだけを車で一晩過ごさせるというのも危険です。暑い時は特にたとえ窓を全部少しずつ開けていたとしても、犬は人間よりも高温多湿に弱いので、熱中症にかかる危険があります。そのうえ、車上荒らしに会うかもしれません。
また、見知らぬ場所で車内にワンちゃんだけでいることに不安を感じ、吠えて近所の住民に迷惑をかけるかもしれません。車が大好きなワンちゃんだとしても夜の間置いてけぼりにされたらストレスを感じるでしょう。
もし犬と一緒に泊まれる宿が満室とかで見つからなかった場合、みんなで車中泊もいいのではないかと思います。
高速のサービスエリアや道の駅ならトイレや食事にも困らないし、今はそういうところで車中泊をする人も多くなっています。サービスエリアはドッグランのあるところもあるのでワンちゃんを走らせることもできます。
車中泊の注意点
ここでは車中泊をする場合の注意点をあげておきます。
車中泊に適した場所は高速のサービスエリアやパーキングエリアです。止める時トイレの近くは人の出入りが多く、明るいので避けましょう。高速道の進入路付近も車の加速音がうるさいのでやめたほうが無難です。車内を暗くして寝るために遮光カーテンをつけるといいでしょう。
エンジンをかけたままで寝ると他の人の迷惑になりますし、一酸化炭素中毒になる危険があるのでやめましょう。燃料切れになる恐れもあります。
夏場は蚊の侵入を防ぐため窓に防虫ネットを張るといいでしょう。車内に電気式の蚊取りをつけておけばなお安心です。
また同じ姿勢を続けているとエコノミー症候群になる危険があります。エコノミー症候群とは足の血液の流れが悪くなることで血の塊ができ、それが肺の血管に詰まって呼吸困難などを引き起こすというものです。
ですからたまに足を伸ばしたりマッサージをしたりして血流をよくしておきましょう。水分補給も十分に行ってください。
寝袋で寝る人もいるでしょうが、背中が凸凹して痛くて熟睡できないかもしれません。
快適に朝まで寝るためにも車内泊用のマットを利用したいものです。
一般道の路肩に止めて寝るのは危ないのでやめましょう。他の車がぶつかってくるかもしれませんし、防犯上の問題もあります。
以上、いくつか車内泊をする上での注意点を書きました。快適な車内泊を楽しみたいものですね。
